「さあもうすぐ夜が明けてしまう」と思うと途端に寂しくなる。
いよいよ新聞をおいて布団から脱出せねばならない。
冬場は特にツラい。だけど起きねばならない。
そのような葛藤を繰り返しているうちに、日はどんどん高く上がっていく。

いつもの週末の光景である。だが新聞を読んでいなかったら、もっと状況は深刻だ。
第一頭がまだ眠っている。

今日一日全くムダに過ごすかそうでないかは朝新聞を読むかどうかに
命運が握られているといっても過言ではない。

筆者は、ここ数年新聞を丹念に読むようになって、
いろいろなことに気づいた。いや、記事内容ではない。

もっぱら生活習慣のような事だ。
まず、当たり前のことだが、早く起きることで早く眠れるようになる。
朝、相当のエネルギーを発するためには心身の充電は欠かせない。
楽しいことは、寝る間を惜しんで色々と手がけるが、
面白くもなんともないことについては、まず体が動かない。

自分の心には嘘はつけないのだ。この充電は、
新聞を読むことで極めて効果的に行えるので心得ておく必要がある。
野火の思考からエメラルド